耳鳴りをすぐに止めるには
日々の生活に悪影響を及ぼす耳鳴りを完全に治療するためには、症状から原因を突き止め、原因にあった治療法を行わなければなりません。しかし、すぐに直したいときにはどうすればよいでしょうか?今回はすぐに耳鳴りを止める方法を解説します。
出典:健達ねっと 耳鳴りの止め方とは?耳鳴りにならないための予防方法も紹介
耳鳴りが止まるツボを押す
耳鳴りが止まるとされるツボが耳の周りなどにいくつかあります。耳鳴りがした時に、その場で耳鳴りを止められる方法なので知っておくと便利です。
ツボ名 | 場所 | 効果 |
---|---|---|
耳門(ジモン) | 耳の穴の前の突起近く、口を開けてくぼんだ所 | 耳鳴りをはじめ耳のトラブルに効果がある |
翳風(エイフウ) | 耳たぶの後ろにある骨と筋肉の間にあるくぼみ | 内耳機能の回復と耳鳴りの緩和 |
天柱(テンチュウ) | 後ろ髪の生え際、2本ある太い外側のくぼみ | 東洋医学では耳鳴りに効くツボとされる |
太谿(タイケイ) | くるぶしの内側、アキレス腱との中間 | 全身の血行が良くなり、自律神経の乱れを整える |
耳をマッサージする
筋肉のこわばりや血液の停滞が耳の周りでおこると耳鳴りが起こる原因のひとつと言われています。理由は耳の周りにリンパ管、脳神経、血管、筋肉が集中するからです。耳の周りをマッサージすることで、耳周りを柔らかくし、血流の流れを良くすることで耳鳴りを止めることができます。ちなみにマッサージは軽く30秒程度で、飲酒後と食後30分の間だけ避ければ、いつ行なっても問題ありません。
また首の横にある筋を軽くもみほぐすのも効果的です。首を右にねじった時に左に胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)と呼ばれる場所を確認しましょう。息を吸って止めたのち、10秒くらいかけながら息を吐き、指で軽く押すことで耳鳴りを止める効果があります。
このほかにも耳たぶを回したり、反対側の指で耳の上をつまみ、軽く引っ張る方法も耳鳴りには効果的です。
ビタミンB群や漢方薬を服用する
薬物を使って耳鳴りを止める方法があります。ビタミンB群には神経を整えるB12や疲労回復のB1、B6があり、これらが含まれた薬を服用することで耳鳴りを止めることもできます。
また以下の漢方は体内の水分を調整する働きがあり、耳鳴りの原因のひとつとされる耳の水分調節を補う効果があります。
- 苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)
- 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
- 八味地黄丸(ハチミジオウガン)
局所麻酔剤の注射
医療機関に行って注射をすることで一時的に耳鳴りを止めることができます。これは喉の「星状結節」と呼ばれる部分に麻酔を精霊注射することで耳鳴りを止める方法です。内耳の血流改善につながるので、耳鳴りに加えて内耳機能の症状回復につながるでしょう。