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耳鳴りの治し方：簡単にできるセルフケアと専門的治療法

耳鳴りはこうして治す

キーンなどの音がする耳鳴りをし始めると生活への影響が大きくなるため治療が必要です。しかし病気が原因でない場合もあるので、自宅で簡単にできるセルフケアで改善する場合があります。今回はセルフケアと医療機関による専門治療の方法を解説しましょう。

耳鳴りは耳に関係する病気のほか、ストレスや自律神経の乱れが原因の場合があります。自律神経を整えると耳鳴りの予防につながります。

耳鳴りを感じる原因として、姿勢が悪くて背骨をゆがませているために自律神経が乱れている可能性がありますので、姿勢を良くするように意識しましょう。

肩こりが原因で耳鳴りがする場合があります。蒸しタオルなどでコリの部分を温めたりお風呂に入って温めたりすることで、肩こりが改善すれば耳鳴りが治まる場合があります。

七物降下湯（しちもつこうかとう）、苓桂朮甘湯（りょうけいじゅつかんとう）、当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）などの漢方を試してみる方法があります。漢方の場合は耳鳴りというより体質の改善を目指す方法で、体質が改善すれば耳鳴りが収まる可能性が高まります。

生活のケアでも耳鳴りが改善しない場合は、耳鼻咽喉科での受診が必要となりますが、自律神経が原因の場合は整体を受けることで、血行を促進させると、耳鳴りが治る場合があります。

自分でのセルフケアや整体などで改善しない場合は、耳の病気の可能性が高いので耳鼻咽喉科に相談し、専門的な治療を受ける必要があります。専門的な治療法には次の方法があります。

耳鳴りを薬物で治療する方法は、耳鳴りの原因によって様々なものが用いられます。一例をあげるとステロイド製剤や内耳の循環改善剤や血管拡張剤、抗不安剤や抗うつ、抗痙攣（けいれん）薬などを用います。漢方やビタミン剤が処方される場合があります。

薬物ではなく気をそらせるために音響を使って耳鳴りを改善する療法です。薬物による療法に抵抗がある場合には音響療法を試してみましょう。耳鳴りに似ている音を聞かせたり、自然界に存在する海の波や川の流れの音を聞いたりしながら耳鳴りの改善を目指します。

半年以上耳鳴りが続いていたり、耳鳴りがひどくて日常生活に支障をきたしたりしている重度の方が行うのが耳鳴り順応療法です。TRT療法とも呼ばれる治療方法で、いろんな種類の音を聞いて耳鳴りから気をそらしたり、耳鳴りに馴れるための指導を行ったりします。