中性脂肪が低くなるとどうなる?

中性脂肪が低すぎると、体にさまざまな影響が出る可能性があります。エネルギー不足により、疲労感や集中力低下が生じやすくなります。また、免疫機能の低下により感染症にかかりやすくなったり、皮膚や髪などの健康状態が悪化したりする可能性もあります。中性脂肪の値を適切に維持することは、全身の健康のために重要です。

中性脂肪が低くなる原因

中性脂肪が低くなる主な原因には、過度なダイエットや運動のし過ぎがあります。まずは、中性脂肪が低くなる原因を見ていきましょう。

過度なダイエット

極端な食事制限やダイエットは、中性脂肪を必要以上に低下させてしまう可能性があります。体重減少を目指すあまり、必要な栄養素を十分に摂取できなくなることが原因です。

極端なカロリー制限は体が飢餓状態にあると認識し、脂肪の分解を抑制するホルモンバランスの変化を引き起こすこともあります。健康的なダイエットは、バランスの取れた栄養摂取と適度な運動を組み合わせることが重要です。

運動のし過ぎ

過度な運動も、中性脂肪値を低下させる要因となります。激しい運動や長時間の持久運動を続けると、体内の脂肪が急速に消費されていき、中性脂肪の値が大きく低下することがあります。

また、運動量に見合った栄養摂取ができていない場合、体内で貯蔵している脂肪が枯渇してしまうため注意が必要です。適切な運動量を守り、十分な休息をとることが重要となってきます。

肝機能に障害がある

中性脂肪の低下は、時として肝機能障害の症状として現れることがあります。肝臓は脂質代謝の中心的役割を担っているため、肝機能が低下すると中性脂肪の合成や代謝に影響が出ます。何らかの疾患が疑われる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。

中性脂肪が低い時の改善ポイント

中性脂肪が低すぎる場合の改善には、バランスの取れた食事と適度な運動が鍵となります。まず、食事面では、健康的な脂質を含む食品を積極的に摂取することが大切です。野菜や魚類、きのこ類、ナッツ類などを取り入れ、バランスの良い食事を心がけましょう。また、過度な糖質制限を避け、適度に炭水化物も摂取することが重要です。

運動に関しては、激しすぎる運動を控え、ウォーキングやヨガといった適度な運動を心がけましょう。食生活や運動習慣を変えても中性脂肪の値が改善しない場合は、必要に応じて医療機関を受診し、疾患がないかを検査してもらいましょう。

出典:大正製薬

出典:Kracie