見逃してはならない肝臓の不調を示す3つのサイン

肝臓の機能が悪化することを肝機能障害といいますが、肝機能障害が起きて肝臓の調子が悪くなると、いくつかのサインが現れます。ここでは、肝臓の調子が悪いときに現れる3つのサインを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

身体のだるさや倦怠感

肝機能障害が発生しても、最初のうちはほとんど自覚症状がないため、多くの人が肝機能障害に気づきません。しかし、身体のだるさや倦怠感、場合によっては発熱などの症状が続く場合は注意が必要です。短期間で症状が改善せず長期化する場合は、血液検査を受けたほうがよいでしょう。

出典:新井病院

糖質の摂りすぎにより脂肪肝になると、血液がどろどろの状態となって全身に十分な酸素や栄養素が届かず、疲れやすくなってしまいます。肩こりや集中力が続かないといった状態も発生しやすくなるため、不安であれば専門の病院で肝臓に関する検査を受けたほうがよいでしょう。

出典:尾張旭にいのみ内科消化器内科クリニック

黄疸

肝機能の状態が悪化すると、黄疸という症状があらわれます。黄疸とは、全身の皮膚が黄色くなる症状のことで、肝臓やすい臓、胆道で病気が発生しているときにみられる症状です。

日本人の場合、欧米人に比べて皮膚の色が黄色く黄疸がわかりにくいかもしれません。しかし、眼球の白目の部分は軽症の黄疸であっても発見しやすいため、黄疸の診断目安となります。尿の色が褐色から黒色に変化することがあるため、それによって気づく人もいます。

黄疸の原因として最も多いのは、肝臓で作られる胆汁の通り道ががんで邪魔され、胆汁が流れなくなることで、肝臓がんやすい臓がんの発見の目安といってよいでしょう。黄疸の症状は肝機能障害が進んだ時に現れやすいため、もし、黄疸が出たらすぐに病院を受診してください。

出典:東北大学病院

皮膚のかゆみ

肝臓の調子が悪くなると、皮膚のかゆみがでることがあります。肝臓には胆汁酸という物質を体外に排せつする機能がありますが、肝臓機能が低下していると胆汁酸の排せつが上手くいかず、皮膚にかゆみが発生するのです。

肝臓病によるかゆみは、一カ所にとどまらず、おなかや背中、手足全体がかゆくなるため他のかゆみと区別がつきやすいかもしれません。

皮膚のかゆみが出た場合、原因をしっかり見極めなければなりません。虫刺されのような外部からの刺激によるものか、アレルギー症状なのかを見極め、どれも該当しない場合は血液検査をした方がよいでしょう。血液検査をすると肝臓病が原因かどうかすぐにわかります。

出典:日本医師会