肝臓に悪い食べ物

肝臓は「沈黙の臓器」の異名を持つほど忍耐強い臓器です。しかし、食習慣が悪ければ肝臓の状態が悪化し、脂肪肝や肝硬変になってしまうかもしれません。ここでは、肝臓に悪い食べ物について解説します。

アルコール類

1つ目に紹介するのはアルコール類です。肝臓には体内に入ったアルコールを分解する作用がありますが、分解時に有害物質であるアセトアルデヒドを発生させてしまい、吐き気や動悸、頭痛を引き起こし、二日酔いの原因物質となることが知られています。

過度な飲酒により大量のアルコールを摂取すると、肝細胞に大きなダメージを与え、アルコール性脂肪肝になるかもしれません。アルコール類の摂りすぎに注意しましょう。

出典:大正製薬

糖質が多い食べ物

果物やパン、米、麺類などは糖質を多く含むため中性脂肪が増加し、脂肪肝を引き起こすかもしれません。糖質を日常的に多く摂取している人は脂肪肝になりやすいといわれています。

果物は糖質の吸収がよいため肝臓で中性脂肪になりやすく、食べ過ぎないよう注意しなければなりません。

出典:沢井製薬

添加物や保存料が多く含まれる食べ物

添加物や保存料が多く含まれる食べ物も肝臓に大きな負荷を与えてしまいます。肝臓への負担を軽減するのであれば、インスタント食品や加工食品の飲食を可能な限り控えたほうがよいでしょう。

肝臓に良い食べ物

アルコール類や糖質が多い食べ物、添加物や保存料を多く含む食べ物は、肝臓に悪いことがわかりました。では、肝臓に良いのはどのような食べ物でしょうか。

良質なタンパク質を含む食べ物

1種類目は、良質なたんぱく質を多く含む食べ物です。タンパク質といえば肉類を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、脂肪が多い肉類は消化に負担がかかるため、鶏であればささみやむね肉、牛や豚であればひれ、もも、かた、レバーがおすすめです。

いわしやさば、あじ、サンマといった青魚、卵や牛乳・乳製品、豆腐や豆乳、枝豆といった大豆製品でも良質なたんぱく質を摂取できます。

食物繊維を多く含む食べ物

便秘になると腸内に有害な物質が発生するため、食物繊維を多く含む食べ物を摂取して便秘を予防・改善しなければなりません。ブロッコリーやごぼう、ホウレンソウなどの野菜をはじめ、玄米や胚芽米、しいたけやえのきだけのようなキノコ類、わかめ、こんぶなどの海藻類、納豆やおからなどの大豆製品がおすすめです。食物繊維が多い食べ物で腸内環境を整え、肝臓の負担を減らすようにしましょう。

出典:福島県