ダウ平均株価指数を利用して先物取引ができる

ダウ平均株価は、アメリカの主要銘柄の株価の平均を表すもので、世界経済に影響を及ぼすものですが、ただ指標を見て経済状況を読むのではなく、ダウ平均を利用して先物取引ができます。また先物取引にNYダウCFDという商品があるので、それぞれの違いや特徴を解説します。

NYダウ先物とは

NYダウ先物取引とは、アメリカの大手30銘柄で構成されているダウ平均株価の値動きを利用して行う先物取引です。日本の証券会社でも扱っている投資商品です。アメリカの市場取引ですが、ダウ平均株価の数値をそのまま円建てで取引できるため、日米間の為替レートの変動を意識することなく投資できます。

アメリカの市場取引期間中で取引となるため、季節によってはサマータイムなどがあり、取引可能時間に違いがある場合があります。レバレッジは最大約23倍程度です。たとえて言えば、証拠金が10万円ある場合なら230万円分の取引を行うことが可能です。

ちなみにNYダウ先物取引の1取引単位はダウ平均株価の100倍の円価格です。これは先物としては日経225miniとほぼ同じなので、先物としてはミニサイズと言われています。

NYダウCFDとは

NYダウ先物取引に似た投資商品に、NYダウCFDがあります。これは差金決済取引(CFD)の一種で、自身には資産がなくても、対象となる資産の価格の上下がどうなるかを予測する取引で、ダウ平均株価が下落すると予想すれば売りの取引を行い、逆に上昇すると予想すれば買いの取引を行います。

つまり「売値」と「買値」差額を取引を利益に得る方法で、外国為替に対して行うFXもCFDの一種です。この取引をNYダウ平均値に対して行う方法がNYダウCFDで、先物取引同様に少額の証拠金から大きな金額の取引ができるというメリットがあります。

また先物取引は取引の時間が、ニューヨーク証券取引の取引時間に限られていますが、CFDは長時間の取引が可能で平日なら24時間近く行うことができます。ただし、リスクも大きく、最悪元本割れになる可能性も高いのでハイリスクハイリターン商品であることを理解してから始めましょう。

NYダウ先物とNYダウCFDの違いを比較

NYダウ先物とNYダウCFDは取引時間やレバレッジなどに違いがあります。違いを表にしましたので、実際に投資を行う際の参考にしましょう。

NYダウ先物NYダウCFD
取引時間8:45~15:15(日中)
16:30~翌6:00(夜間)
平日8:30~翌6:00
(サマータイムのときは翌5:00)
取引期限期日ありなし
最大レバレッジ約23倍(2022年4月時点)10倍

参考:みんかぶ NYダウCFDとNYダウ先物との違い