ダウ平均株価が日本の生活に与える影響とは

ダウ平均株価は、選ばれたアメリカの優良企業30銘柄の平均株価を表すものなので、一見日本にいる私たちへの生活とは無縁のように感じますが、実際には様々な影響があります。ダウ平均株価が変動するとどのような影響があるのか解説します。

ダウ平均株価が変動する理由は

ダウ平均株価指標は、アメリカ発祥ですが、世界的な企業で構成されています。多くの企業が日本にも拠点があり、日本を含め世界中の投資家や市場関係者が動向を日々注目しています。そしてダウ平均株価が突然暴落するような事態が発生すれば、世界への影響は大きく、日本を含めた世界中の市場へ波及する場合が大きいです。

過去にも何度か世界経済を震撼させた事件が発生しました。その際にはダウ平均株価が大幅に平均株価を下げています。ダウ平均株価が暴落すれば世界中に影響を及ぼしていることは歴史が証明しています。

特に日本とアメリカとでは半日の時差があるため、半日前のダウ平均株価の結果を見て日本の株式市場の関係者や投資家が取引を始めることになります。ダウ平均株価は日本の株価や経済にとって非常に意味のあるものと言えるでしょう。

ダウ平均と経済指標の関係性

ダウ平均株価指標による景気の影響にはいろいろな要素がかかわってきます。例えば雇用問題が株価に影響を及ぼす場合があります。アメリカの雇用統計で、失業率が下がれば雇用が増えていることを意味し、それは景気が良いと判断されるために、株価が上昇します。

その他にも米国消費者物価指数や米ISM製造業景気指数、国内総生産(GDP)など、いろいろな経済指標や統計が発表されると、市場はその結果を受けて変動を繰り返します。背景には発表によって、投資家が買いや売りに走るためです。

日本で暮らす個人の生活に与える影響は

ダウ平均株価の変動により、アメリカの景気がどうなるかで、日本へ影響するのは為替レートです。アメリカの景気が好調の場合は円安ドル高となり、逆に景気が後退すれば円高ドル安になるといわれています。つまりダウ平均株価の変動はアメリカの景気に影響を与えていると判断され、さらに為替レートとして日本にも影響を及ぼすこととなります。

特に急激な変化が起こった場合は、実体経済への影響も当然大きくなります。生活用品の価格が急騰することも考えられますし、企業の雇用に影響を及ぼせば失業率が増えることも懸念されます。このようにダウ平均株価の動向次第では個人の生活にも波及していきますので、遠い海外の株価の話ではないことを理解しておいた方が良いでしょう。