ダウ平均株価以外の主要株価指数を比較
主要銘柄株価指数にはダウ平均株価のほか、S&P500やNASDAQがあります。ダウ平均株価とほかの主要銘柄株価指数はどう違うのでしょうか?今回はほかの主要銘柄株価指数の特徴を確認しながらダウ平均株価との違いを見ていきます。
ダウ平均株価 | S&P500 | NASDAQ総合 | NASDAQ100 | |
投資対象 | 大型株 | 大型株 | 新興企業の成長株 | 新興企業の成長株 |
構成銘柄数 | 30 | 503 | 3416 | 100 |
指数の計算方法 | 株価平均型 | 時価総額加重平均型 | 時価総額加重平均型 | 時価総額加重平均型 |
代表銘柄 | マイクロソフト ナイキ マクドナルド | ウォルト・ディズニー オラクル ファイザー | NASDAQに上場している全企業 | アマゾン・ドット・コム インテル スターバックス |
S&P 500とは
S&P500とはスタンダード・アンド・プアーズ500種指数のことで、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスにより算出されている株価指数です。NYSE MKT、NASDAQ、ニューヨーク証券取引所で上場している企業からアメリカの企業を約500社選び、株価を基に算出される指数です。
株価の平均ではなく、時価総額合計から算出している時価総額加重平均型株価指数を用いているのが特徴といえるでしょう。ダウ平均株価と比べて選出されている企業が500社程度と多く、アメリカでの株式市場時価総額合計の75%ほどを占めているため、ダウ平均よりもアメリカの株価市場の動向に近いとの指摘もあります。
NASDAQ総合とは
NASDAQ総合とは、1971年に世界初の電子株式取引所として設立された証券取引所です。新興企業の成長株を多く扱っており、取引高では世界第3位にランクづけられています。NASDAQには3,000以上の銘柄が上場していますが、すべての銘柄を対象にして算出した指数がNASDAQ総合です。
指数の計算方法は時価総額加重平均で算出しています。3,000を越えるすべての銘柄の平均値なのでより、現実性の高い指標が産出されています。
NASDAQ100とは
NASDAQ100とは、NASDAQに上場している金融銘柄を除いた時価総額が上位100銘柄について選出し、時価総額加重平均で算出される株価指数です。特徴としてNASDAQに上場している企業から選ばれるので、アメリカ以外の国で設立された銘柄も対象となります。2022年に除外されましたが、百度(バイドゥ)や網易(ネットイース)など中国系企業が含まれている時期がありました。なお100指数に含まれている金融銘柄は意図的に除外している為、別途NASDAQ金融100指数が用意されています。