将棋で勝つには戦法を理解する

将棋のルールが理解でき、駒の動かし方もマスターすれば、次の目標は将棋で勝つことです。将棋で勝つためにはやみくもに駒を動かせばよいというわけではなく、どのようにして王将を追い詰めていくかがカギとなります。ここでは王将を詰ませるための勝つ方法について簡単に紹介しましょう。

パターンを記憶する

将棋で上達する方法のひとつにパターン記憶があります。これは将棋の序盤や中盤は対戦相手によって展開が異なるのですが、終盤の詰ませる段階ではある程度パターン化されているといわれており、そのパターンを覚えてしまえば、終盤でそれを再現すれば確実に勝利できるからです。

終盤のパターンを覚える方法に詰将棋があります。つまり詰将棋を学べば良いのですが、いきなり詰将棋で問題を解いたとしても、詰みに対しての疑問も多く、パターンの記憶が難しいでしょう。

答えの詰め上がりの図を見ながら、相手が負けている状態になっていることを理解したうえで、1手詰から挑戦していきます。3手詰めなど徐々にレベルを上げていくと、終盤のパターンが理解できて将棋上達に近づくでしょう。

逃げ道封鎖

将棋で勝つためには、相手の王が逃げられないように追い詰める必要があります。詰まり王が逃げたくてももう逃げられないように追い詰めた結果、詰みとなり勝利できるからです。

王が逃げられないように追い詰める基本は挟み撃ちで、上下でも左右でもいいので、王の逃げ道を少しずつ狭めるように包囲網をつくっていきましょう。方法としては駒を使って王を挟み撃ちにする、あるいは詰ませやすそうな端の方に王を追い詰めていきます。王がいちばん下にいる状況に追い詰めていくと王の逃げ場が左右だけになるので、王を下に追いやっていきます。

また通常は美濃や矢倉といった駒で王が守られています。いきなり追い詰めても守っている駒に取られてしまいますので、まずは周りの駒を剥がすように取っていき、王を裸にしてしまうような戦略を使っていきます。

金を持ち駒に残し頭金で詰ませる

最終的に王に詰ませるのは「頭金」が良いとされています。これは王の1マス上に金を置くことで王の逃げ場を封鎖します。金は前の他、横や左右斜めにも進めますので、後ろに下がらない限り王は逃げられません。もちろん王が金を取る方法がありますが、金を取ると別の駒に取られるようにすれば問題ありません。

ちなみに頭金は、金将である必要もなく、他の駒が成った場合でも有効で、歩が前に進んで成金となって王の前に立ちはだかっても有効です。また金を相手からとった場合は、最後の詰みのシーンまで取っておきます。そして最後の一撃として打つことで勝利が決まるわけです。