資産運用とは何なのか
最近ネットやコマーシャルでもよく耳にするようになった資産運用。ですが、資産運用とはどのようなものなのでしょう。投資と何か違うのでしょうか。資産運用の基礎について解説いたします。
資産運用というのは、現在持っている資金や土地建物といった資産を活用し、上手に利益を得るよう立ち回ることを指します。そのため、単純に「100万円を銀行の定期預金にする」という行為も、この『資産運用』に該当する行為なのです。
例に挙げた100万円の定期預金ならば元本割れを起こすことはありませんし、仮に銀行が破綻してしまったとしても、最高で1,000万円と利息分までは確実に補償される(外貨で預金したり海外支店で預金したりした場合など、一部例外あり)ため、現在では利息は微々たるものですが1,000万円以下ならばノーリスクで運用できるノーリスクローリターンな資産運用法です。
銀行への預金はノーリスクから実行できる資産運用の一つですが、もっとハイリターンな資産運用を望むのであればノーリスクにはできません。投資に比べればリスクもリターンも少ないのですが、今ある資産が減ってしまうリスクをなるべく回避するお金の増やし方が上手な資産運用と言えるのです。
資産運用と投資の違い
資産運用は、現在運用できる資産を多く持っていないと、それだけ元となる資金や土地建物が少ないためリスクを少なくお金を増やすことができません。ですが投資では、最低限度の資金さえあればお金を増やすことができる、すばらしいシステムです。
これだけ聞くと、資産運用でコツコツやるより投資で一気に稼いだ方がお得に感じると思いますが、ちょっと待ってください。なぜ投資は少ない資金でお金を多く増やせる可能性を秘めているのか、というところがポイントです。
資産運用ではローリスクで資産をなるべく減らさないよう運用をすることをしていましたが、投資では「10万円を100万円に増やしたい」といった資産運用では途方もない年月がかかってしまうことを避けて資産を増やそうとするため、全体的にハイリスクハイリターンです。一種のギャンブルとも言えるでしょう。
もちろん資産運用も、運用先によってはギャンブル要素が高いものもあります。ですが、運用先を柔軟に選ぶことができるため、大きなリスクを受け入れてリターンを大きくするか、小さなリスクでコツコツ稼いでいくか、好きな運用ができるのがメリットです。
投資ですと、小さなリスクでコツコツ稼いでいたら、目標とする利益達成までにかなりの時間と労力を要します。資産が少なくとも始めやすいのがメリットではありますが、目標が高ければ高いほど、どうしてもハイリスクなものに手をつけなければならないのです。