ビットコインは万能ではない

ビットコインを利用するにはメリットだけでなく、デメリットやリスクもあります。この記事でビットコインのリスクを詳しく解説するので、参考にしてください。

取引所が破綻したら十分な保証は受けられない

ビットコインを取引している暗号資産取引所が経営破綻した場合、第三者機関からの保証は受けられません。銀行であれば、破産しても最低でも1,000万円までは保証されていますが、暗号資産業界では、そのような保証制度が十分に整備されているとはいえません。

改正資金決済法で暗号資産取引所が分別管理をすることがさだめられましたが、第三者機関の保証までは制度が整っていないのは大きなリスクです。

レートが変動する

ビットコインのレートは常に変動しています。安いときに購入し高くなったときに売ることができれば利益で儲かりますが、逆に購入したときよりも価値が下がれば損をしてしまいます。短期間で価格が大幅に下落して、大損をするリスクも当然あるのです。


出典:bitFlyer

2024年5月2日の時点では1BTCの価値が約898万円でしたが、2024年5月31日時点では約1,075万円まで上がっています。増えていればいいですが、売ろうと思ったときに想像以上に下落している可能性もリスクといえます。

マイニングで個人が稼ぐのは困難

ビットコインを手に入れる方法の1つにマイニングがあります。マイニングとは、ビットコインの取引を確認して、新たなブロックチェーンに追加する作業のことです。マイニングの報酬としてビットコインをもらえましたが、マイニングは個人では稼ぎにくくなってきています。

マイニングを行っている企業や、チームで行っているものもあるからです。個人で稼ぐ場合は難易度も高くなり、高性能のパソコンなどを揃える初期費用や電気代などが高くなっているため、収益を上げにくいです。

これらのことからマイニングで個人が以前のように稼ぐのは困難になってきたといえます。

51%の壁を乗り越えれば乗っ取りが可能

ビットコインの取引は、ブロックチェーン技術もありますが、プルーフオブワークシステムによって守られているところが大きいです。これは、過半数以上の人間が善人であり、悪人の取引が不正であるとしっかり見張っていることから成り立っている技術なのです。しかしながら、悪用する人間が51%を突破してしまうと、この技術は破綻します。

悪人の思いのまま架空の取引記録が記録されていき正常な取引ができなくなるからです。その状況になれば、ビットコインも無価値な状態になってしまいます。

仮想通貨詐欺や盗難のリスクがある

ビットコインのような仮想通貨を利用する場合は、常に仮想通貨詐欺や盗難にあうリスクを想定しておくことが大切です。詐欺の手口にはフィッシング詐欺や偽のサイトなどに騙される、セミナーなどで勧誘されるなどがあります。

ビットコインを利用するときは自分でしっかりと対策をして、被害にあわないように注意してください。例えば下記のような方法が効果的です。

  • ウォレットを適切に管理する
  • 知らない相手や信頼できない相手と取引しない
  • 金融庁に登録されていない業者とは取引しない