口臭予防の為の簡単な生活改善法

口臭には大きく分けると「病的口臭」と「生理的口臭」の2つがあります。病的口臭は虫歯や歯周病などが原因の口臭で、生理的口臭は空腹時や起床後に唾液の減少が原因で起こる口臭です。生理的口臭の方は生きている以上避けては通れない口臭なので、その都度水分補給や歯磨きなどで唾液の減少を補ってください。病的口臭の方は日々の生活の良し悪しが関わってくるものなので未然に防ぐことが可能な口臭なのです。

食生活の見直し

まずは基本の1日3食きちんと食べるということです。この時に大事なのはよく噛んで食べるということです。噛むことで唾液腺が刺激されて唾液の分泌量が増えるからです。唾液は口内の乾燥を防ぎ口臭を予防してくれます。就寝中に口内が乾燥したまま朝食も摂らずにいると唾液が分泌されないので注意しましょう。

食事の面でいうと暴飲暴食にも気をつけましょう。暴飲暴食は胃腸の働きを低下させ、胃酸が減少して消化不良を起こしやすくさせます。消化に時間がかかると食べ物から悪臭が発生して口臭の元になります。健康的な体を手に入れるためにも適度な食事量を心がけましょう。

こまめな水分補給

口内を乾燥させないためにも水分を摂りましょう。目安は1日1.2リットル飲んでください。1.2リットルは普段の食事で済ませようとすると結構大変な量になってしまいます。食事以外でも意識してこまめに飲む事で1日の目安を飲む事ができます。

飲み物としては水か緑茶が王道ですが最近ではココアが注目を集めています。飲む時には砂糖は入れずに水かお湯で溶かして飲んでみてください。逆にコーヒーやエナジードリンクはカフェインが含まれていて利尿作用の働きで口臭の原因になりやすいので注意してください。

アルコールを控える

アルコールは口腔内粘膜を乾燥させる性質とアルコールが分解するときに大量の水分が奪われます。乾燥することで口内の唾液の分泌量も減り口臭が発生するという事です。口臭以外にも肝臓の機能も低下させやすい面もあります。症状が悪化すれば口からだけでなく体からも異臭が発生することがあるので体の健康のためにもアルコールは控えましょう。

ストレスを減らす

唾液の分泌には自律神経が関係しています。自律神経とは交感神経と副交感神経のことです。頭と体がリラックスしていれば副交感神経が優位に働いていて、緊張やストレスを感じると交感神経が優位になります。口臭の面でいえば副交感神経が優位であれば唾液の分泌量が多くなり、交感神経が優位であれば唾液が減り口臭が出やすくなると言うことです。

ストレスを減らす第一歩として食事はゆっくり噛んで唾液の分泌量を増やしてください。食事量も適量になり胃腸の働きも良くなるので副交感神経も優位になりやすくなります。また入浴時には40℃くらいのぬるま湯につかるのも効果があります。

出典:新潟西歯科クリニックほんだ歯科ひらの歯科医院