頭痛と吐き気が同時に起こると危険?
頭痛の後、吐き気に襲われるなどの症状がある場合、もしかすると、重篤な疾患が隠れている可能性があります。特に、頭痛の中でも一次性(頭痛自体が主な症状)ではなく、二次性(病気が原因で頭痛が起こる場合)の頭痛には注意が必要です。
二次性頭痛の中には、くも膜下出血や脳卒中などの病気が隠れている可能性があり、吐き気があるかないかは重要な判断要素です。以下に症状を緩和する方法もご紹介しますが、あくまでも対処法です。頭痛と吐き気が同時に起こるのは危険な兆候と考え、もし症状が現れたら、すぐに専門医院を受診しましょう。
頭痛と吐き気の症状を緩和させる方法
頭痛と吐き気が同時に起こる場合、多いタイプは偏頭痛です。偏頭痛は吐き気やめまいなどの症状が同時に起こりやすいタイプで、緊張型頭痛の次に多い頭痛とされます。偏頭痛が起こる原因は主に「血管の収縮と拡張に伴う痛み」と「脳神経の三叉神経への刺激による痛み」があります。どちらにも共通するのがストレスなので、症状を緩和させたいなら、ストレスの解消も方法の1つです。以下に、症状を緩和させる方法をいくつかご紹介します。
方法:リラックスしてストレスを解消
頭痛の症状を緩和させたいなら、静かな場所でじっとして休憩を取る方法があります。もし、緊張型頭痛であれば、氷パックを額に当てる、温かいお風呂に入るなども対処法の1つです。基本的には、頭痛の原因になる緊張を取ることが大切ですが、普段の生活スタイルによって頭痛が起こることもあります。
不摂生な生活を送っていると、寝すぎや寝不足が頭痛を引き起こす可能性が高く、その意味では規則正しい生活も対処法と言えるかもしれません。また、マグネシウムを積極的に摂ると、偏頭痛の症状が和らぐとも言われています。
出典:大正製薬
方法:専門医を受診する
頭痛と吐き気が同時に起こる場合は、病気が原因の二次性頭痛の可能性が高いです。病気が原因の可能性が少しでもあるなら、医院を受診すべきです。自分で勝手に判断せずに、まずは専門医を受診し、脳ドックなどの検査を受けてみましょう。脳ドックは健康診断の1つですが、MRI検査を使って、脳に関連する病気を早く発見できます。
そのうえで、頭痛の元になっている病気の治療を始めるのが先決です。また、脳卒中は、高血圧や糖尿病、不整脈、メタボリックシンドロームなどが影響しているとも言われています。そのため、まだ脳に病気がないからと言って安心していると、将来的に脳卒中になる危険性が高まります。面倒とは思わず、頭痛と吐き気が同時に起こったら、早めに脳の検査を受けましょう。