頭痛は大きく分けると2種類

頭痛は種類が多いですが、大きく分けると一次性と二次性の2種類があります。一次性とは頭痛自体が症状となる、他にはっきりした原因がないタイプを指します。一方、二次性は脳などの他の疾患が原因となる頭痛で、脳腫瘍やくも膜下出血などに繋がる可能性があるため、より気を付ける必要があるでしょう。また、一次性頭痛は繰り返し起こることが多く、その意味では早めに対処する必要があります。以下に一次性頭痛と二次性頭痛の特徴などをご紹介します。

一次性頭痛①:緊張型頭痛

緊張型頭痛の特徴は、頭がぎゅうぎゅうと締め付けられるような痛みです。基本的には同じ姿勢が続いて筋肉が緊張する場合、もしくは精神的なストレスが原因と言われています。また、眼精疲労も緊張型頭痛を引き起こすことがあり、筋肉のコリや疲労は頭痛の誘因となります。簡単な対処法としては、肩や首を温めるなどすると、緊張がほぐれて痛みも減ることが多いです。

一次性頭痛②:群発頭痛

頭痛の中でも一番激しい痛みがあるとされ、人によっては目がえぐられるかのような強い痛みを感じます。一番の特徴は、必ず頭の片側に痛みが来ることで、一度症状が現れると、ほぼ毎日痛みが発生します。痛みを感じる期間も、多い人なら1~2カ月間、また、痛みが続く時間も15~180分など様々です。これには体内時計が関連しているとも言われていますが、まだ原因ははっきりしていません。

出典: EVE

一次性頭痛③:偏頭痛

ズキズキと痛むのが特徴で、男性よりも女性に多い頭痛とされます。脳に血液を送るのに使われる血管の拡張が主な原因です。また、女性は生理の時期になると頭痛が起きるタイプの人もいるため、まだはっきりしてはいませんが、生理も関連すると言われています。他にも寝不足やストレス、疲労など生活習慣の乱れも原因とされており、天候や気圧の変化で頭痛が起こる人もいます。偏頭痛は痛みが強いので、どうしても我慢できない場合は医院を受診しましょう。

二次性頭痛の原因は?

二次性頭痛の場合、頭痛の原因が病気である可能性が高いです。軽い頭痛で言えば、お酒を飲みすぎた後の二日酔いによる頭痛も含まれますが、中には脳の病気などが関係している可能性もあります。もし、頭痛の原因がくも膜下出血や脳腫瘍だった場合は命に関わります。バットで殴られたような痛みを伴う場合、また、吐き気を感じないのに嘔吐した場合などは、すぐに医院を受診しましょう。二次性頭痛の場合、普段とは違う頭痛と感じる方が多いので、まずは自分の頭痛の種類を見極めることが大切です。