ろうきんの住宅ローンの金利タイプ
ろうきんの住宅ローンの金利は、大きく分けて全期間固定金利と変動金利の2種類があります。ここでは、中央ろうきんを例として固定金利と変動金利の違いについて解説します。
全期間固定金利の特徴
全期間固定金利とは、住宅ローン契約時に決まった金利が、ローン終了まで変化しないことです。政策金利が上昇したとしても、全期間固定金利の金利は変わらないため、金利が上昇する局面に強いという特徴があります。
しかし、変動金利に比べて相対的に金利が高くなるため、金利が下落する場面ではあまりメリットがありません。
変動金利の特徴
変動金利とは、金利情勢の変化に応じて住宅ローン金利も変動することです。低金利の場合は、金利負担が低くなりますが、金利が上昇すると支払い負担が増すため注意しなければなりません。
中央ろうきんの場合、金利は4月と10月の半年ごとに見直されます。金利が上昇した場合は、5年ごとに返済額が再計算されますが、金利が下落した場合は、返済金額の変更はせず、返済期間を短縮することで対応します。
全期間固定金利と変動金利の比較
全期間固定金利と変動金利の違いをまとめました。
全期間固定金利 | 変動金利 | |
---|---|---|
当初の返済金利 | 高い | 低い |
金利の変動 | 変動が激しい | 変動しない |
金利上昇の影響 | ない | 金利負担増 |
金利下落の影響 | ない | 金利負担減 |
今後金利が上がると予想するのであれば、全期間固定金利の方が金利負担を抑えられます。反対に、金利が下落すると予想するのであれば、金利下落時に金利負担が減る変動金利を選択したほうがよいでしょう。
2024年、日銀がマイナス金利政策を解除し、同年7月に金利を0.75%引き上げました。その結果、住宅ローン金利が上昇しました。今後の推移を予測したうえで、全期間固定金利か変動金利かを決める必要があります。
ろうきんの「金利引き下げ制度」とは
ろうきんでは、以下の2つの条件を満たすと金利が引き下げられる「金利引き下げ制度」の対象となります。
- 給与振込指定をすること
- カードローンを契約すること
手数料定額型・保証料一括前払い方式を例として、標準金利の変化を見てみましょう。
■金利の引き下げ例(中央ろうきんの場合)
引き下げ前 | 引き下げ後 | |
---|---|---|
全期間固定金利 | 3.900% | 2.050% |
変動金利 | 2.475% | 0.625% |
全期間固定金利も変動金利も、ともに1.85%の金利が引き下げられます。金利を大きく引き下げるチャンスであるため、できる限り利用したい仕組みです。
条件の詳細は各地域のろうきんによって異なる場合がありますので、お住まいの地域のろうきん公式サイトをご確認下さい。