個人向けの国債には多くメリットがある

個人向け国債を購入するのにはどんなメリットがあるのでしょうか?リターンが大きいもののリスクの高い投資商品が多い中で、日本国が発行する債券である国債は安心・安全と言われています。今回は個人向け国債の具体的なメリットを財務省のWEBページから6つ紹介しましょう。

メリット1:元本割れがない

株など他の投資商品は、リターンの幅も大きいもののリスクも高く、最悪紙切れ同然になることもあり得ますが、国債は元本割れは起こりません。経済環境などで金利の変動は前後しますが、元本部分の価格は変動しないことになっており、購入した元本の分については償還時に確実に戻ってきます。

メリット2:1万円から購入ができる

投資商品の種類や銀行の定期預金の種類によって、購入額が100万円程度必要なものもあります。しかし、国債は1万円から1万円単位で気軽に購入できます。金融機関や証券会社に口座を開くだけで簡単に購入できます。購入時の手数料もかかりません。また個人間であれば、国債を他人に相続させたり譲渡したりすることもできます。

メリット3:国が発行しているので安心感がある

株や社債などの場合は対象となる企業が倒産すると価値がなくなってしまいますが、国債は日本国が発行している債券です。もちろん国が破綻すれば国債の価値もなくなりますが、日本の場合は自国通貨建ての発行であることと、GDPの水準が世界的に高いことから現状で国家財政の破綻のリスクは限りなく低いです。

メリット4:1万円からなら中途換金もできる

金融商品の中には満期までの間の中途解約を禁止しているところがありますが、国債に関しては1万円からの中途換金が認められています。急な出費で解約が必要な時も心配いりません。ただし、中途解約の場合は、直前2回分の税引き前の利子相当額×0.79685が差し引かれますので注意しましょう。

メリット5:年率が0.05%の最低金利保証付き

経済環境の影響で金利動向が大きく変化した場合、銀行預金などでは非常に低い金利となってしまう場合があります。しかし、国債はどれだけ金利が下落しても、最低保証として年率0.05%の最低金利を保証しています。

メリット6:毎月発行されている

国債は発行スケジュールがあり、24時間365日いつでも買えるものではありません。とはいえ、個人向け国債は毎月発行されているので、購入したいと思えば比較的買いやすいです。個人向けには変動10年、固定5年、固定3年の3タイプがありますが、いずれも毎月発行しています。