SIMフリーとはそもそも何のこと?

SIMフリーは、SIMロックの制限が撤去された状態のスマホを指す言葉です。以前は他社のSIMカードを別の会社のスマホでは使えないなどの問題がありましたが、法の改正により、SIMロックの制限がなくなりました。そのため、携帯電話会社を選びやすくなり、どの通信会社でも、原則所持しているSIMカードが挿せるようになったわけです。

ただ、法改正後の新しいスマホは問題ないですが、機種が古い端末を使っている場合はSIMロックがかかっている可能性が高く、SIMロックを解除する必要があります。「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」で、2015年からSIMロックが原則禁止となったことで、ユーザーの選択範囲が広がったのは嬉しいことでしょう。以下に、SIMフリーとなったことで得られるメリットとデメリットを見ていきましょう。

出典:移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン

メリット①:通信会社の選択肢が広がる

SIMフリーになったことで、どのSIMでも制限なく通信会社を選べるようになりました。SIMロックが解除されたことで、SIMフリー対応の通信会社の中から選べる選択肢が広くなりました。また、新しく購入したスマホについては、SIMフリーがデフォルトなので、受信できる周波数帯の制限が緩いのも嬉しい点でしょう。

メリット②:2台を同時に持てる

仕事用のスマホと普段使いのスマホを2台で使い分けたい方にも、SIMフリーは便利です。ただ、2台を同時に使うとなれば、通信料の高さがネックになることもあるでしょう。SIMフリーなら、ほとんどの格安SIMが利用可能なので、コスト削減にも便利です。SIMロックが解除されたことで、格安SIMの選択肢が増えたのもメリットの1つでしょう。

メリット③:海外のSIMカードも挿せる

海外出張などでスマホを使う時、海外のSIMカードにロックがかかると、カードが挿せない問題があり、ビジネスマンなどの悩みのタネでした。ただ、SIMフリーでは、現地の通信サービスで提供されているSIMカードも挿せるようになっています。周波数などが違う海外の通話であっても、現地のSIMカードに対応できるのは嬉しいメリットです。

SIMフリーにはデメリットも存在

SIMフリーは原則どのSIMカードも挿せると書きましたが、それはスマホ端末が対応していればの話です。通信会社によっては、他社のSIMカードが物理的に挿せないケースもあります。そのため、SIMフリーは万能ではないことを念頭に置き、メーカーのHPなどを見て、対応機種であるか確認してみましょう。また、SIMフリーのスマホでは「おサイフケータイ」や「ワンセグ」などの独自機能が付いていないケースもあります。さらに、一番のデメリットかもしれませんが、店舗でのサポート対象外となる可能性がある点にも注意しましょう。