頭皮が乾燥する原因と影響

頭皮が乾燥する原因には大きく3つあります。原因に合わせた対策もチェックしていきましょう。

ドライヤーによる過剰な乾燥

洗った後の生乾きも菌が繁殖しやすくなりますが、高温にさらしすぎれば必要な皮脂も無くなってしまいます。適度に乾かすには下記の手順が効果的です。

  • 頭皮から毛先の順にタオルで軽く拭く
  • 毛根から毛先にかけて強風で乾かす
  • 前髪を弱風で乾かす
  • 最後に冷風で乾かす

ドライヤーの距離が近いと乾燥の原因になります。約20cmの距離から左右に振りながら乾かしましょう。

出典:スカルプD

相性が悪いシャンプーの影響

皮脂の多さに合うシャンプーを選ばなければ乾燥を防げません。皮脂の量を調べるには下記の方法があります。

  • シャンプーや整髪料なしで1日待つ
  • 両手で頭皮を揉みほぐす
  • 指の腹のべたつきを確認する

指の腹がべたついている人は皮脂が多いタイプで、べたつかない人は皮脂が少ないタイプです。シャンプーは頭皮に優しいアミノ酸系・洗浄力が強い高級アルコール系・石けん系に分かれています。皮脂の量に合うタイプのシャンプーを選びましょう。

出典:一般財団法人茨城県メディカルセンター

出典:宮の森スキンケア診療室

髪の洗いすぎによる皮脂の減少

髪を洗いすぎると必要な皮脂まで流してしまい、頭皮が乾燥してしまいます。洗う頻度が少なければ汚れが溜まって皮膚炎の原因になってしまうので、一日一回の洗髪で頭皮を清潔に保ちましょう。

出典:大正製薬

保湿効果が高いシャンプーの選び方

下記のような成分を持つシャンプーは高い保湿効果を期待できます。

  • クロレラエキス
  • カッコンエキス
  • オウバクエキス
  • ゲットウ葉エキス
  • ポリグルタミン酸塩

乾燥肌用の薬用シャンプーに採用されており、紫外線から頭皮を守る効果もあります。しかし、皮脂の量に合わないシャンプーでは保湿効果を発揮できません。頭皮の皮脂量を調べてからシャンプーを探しましょう。

出典:スカルプD

日常生活に取り入れやすい保湿対策

日常生活に取り入れやすい保湿対策を3つ解説します。なお、この記事で解説した対策でも症状を改善できない場合は、専門の医師に診てもらいましょう。

紫外線対策を取り入れる

紫外線を長時間浴びると頭皮が乾燥するだけでなく、髪がパサついたり色合いが変化したりなどの悪影響があります。紫外線対策には下記のポイントが効果的です。

  • 日陰を利用する
  • 帽子・日傘を使う
  • 紫外線の強い12~13時の外出を極力避ける

空が曇っていても80~90%の紫外線は容赦なく貫通してきます。紫外線対策を日常生活に取り入れましょう。

出典:環境省

出典:大正製薬

1日約1.2ℓの水分を補給する

水分は1日に約1.2ℓ補給しましょう。頭皮の保湿も重要ですが、水分摂取量が足りていなければ頭皮の保湿が追いつきません。人間は約130ccの水分を吸収しきるのに30分以上かかります。一日三回の食事に加えて、1ℓの水筒やペットボトルとコップ1杯で十分な量が補えます。

出典:スカルプD

出典:厚生労働省

出典:厚生労働省

温度20℃前後と湿度40~70%を維持する

室内の温度と湿度は下記の範囲内に設定しましょう。

  • 温度:20℃前後
  • 湿度:40~70%

頭皮の健康を維持するためには適度な環境が必要です。上記の環境であれば、睡眠の質も向上しやすくなります。自宅や仕事先の環境を整えて、頭皮の保湿対策を万全にしましょう。

出典:スカルプD

出典:厚生労働省