日経平均株価・TOPIX・ダウ平均の違いの比較表

日経平均株価とTOPIXは日本を代表する株価指数であり、ダウ平均株価はアメリカの代表的な株価指数の一つです。それぞれの特徴を整理します。

日経平均株価 TOPIX ダウ平均株価
算出開始 1950年 1969年 1896年
構成銘柄数 225銘柄 2151銘柄
※2024年2月末
30銘柄
算出方法 単純平均 加重平均 単純平均
表示単位 円・銭 ポイント 米ドル
算出元 日本経済新聞社 東京証券取引所 ダウ・ジョーンズ社

日経平均株価とは

日経平均株価とは、東京証券取引所のプライム市場に上場している銘柄の中から日本経済新聞社が選んだ225銘柄の平均株価のことです。1単元あたりの株価が高い銘柄(値がさ株)の影響を強く受けると指摘されてきました。

市場流動性が高い銘柄を業種ごとのバランスを考慮したうえで選び、定期的に組み入れ銘柄の見直しを行っています。

TOPIXとは

TOPIXは「東証株価指数」のことで、東京証券取引所のプライム市場・スタンダード市場・グロース市場に上場する内国普通株式を網羅した株価指数です。TOPIXは1968年1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化しました。

TOPIXは、株式市場で実際に売買される可能性が高い「浮動株」の時価総額を用いて計算しています。値動きが日経平均株価より緩やかで、投資信託のベンチマークとして使われてきました。

日経平均株価よりも時価総額の影響を受けやすい指数であり、時価総額が大きい銘柄(大型株)の影響を受けやすいとされています。

ダウ平均株価とは

ダウ平均株価は1896年から算出が始まった歴史の古い株価指数です。構成される銘柄は30銘柄で、輸送、公益事業以外の業種から選ばれています。日経平均株価よりもかなり少ない銘柄数ですが、時代の流れや社会情勢を考慮して不定期に銘柄入れ替えを実施してきました。

2024年2月にはアマゾンを組み入れ、ドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスを除外する銘柄入れ替えを実施しています。これにより、ダウ平均株価とテクノロジー銘柄の連動性が一段と高まりました。

アマゾンのほかにもアップルやカード会社のアメリカン・エキスプレス、航空機産業のボーイング、エンターテイメントのウォルト・ディズニーカンパニー、金融のJPモルガン・チェース、日本人にもなじみがあるコカコーラやマクドナルドといった企業が名を連ね、アメリカを代表する企業で構成されているといってもよいでしょう。

ダウ平均株価の選定基準は、米国企業であることのほかに、企業の評判が良いことや継続的に成長している会社であること、投資家が強い関心を持っている企業であることなどです。