2024年に注目すべき半導体株とは?

2024年に注目すべき半導体株を紹介します。半導体市場の未来は短期的にも長期的にも明るいと考えられており、今後の成長が見込まれています。半導体に関係する企業で注目すべき株を5つ紹介しましょう。

アドバンテスト(6857)

株式会社アドバンテストは半導体のテストや試験装置の製品を開発している企業で、部品・半導体のテストシステム事業だけで7割の売り上げを誇ります。

また国内に加えて海外にも拠点を持っています。営業利益、営業利益率の推移を見ると、2019年からの5年で上昇傾向にあることがわかり、特に営業利益高は2022年と23年での上昇幅が大きくなっています。

出典:アドバンテスト

ルネサスエレクトロニクス(6723)

ルネサスエレクトロニクスは、2010年にルネサステクノロジとNECエレクトロニクスが合併して設立された企業です。信頼性の高い組み込み設計分野での革新を実現すべく、完全無欠の半導体ソリューションを提供しています。

連結貸借対照表を見ると2018年の資産合計から5年間で3倍に膨れ上がり、そのうち資本についても5年間で3.33倍に膨れているなど成長が著しいです。

出典:ルネサスエレクトロニクス

ローツェ(6323)

広島に本社を持つローツェは、アメリカ、シンガポール、台湾、韓国、中国、ベトナム、ドイツに子会社を持つ半導体業界のグローバル企業です。半導体・FPD(フラットパネルディスプレイ)関連装置の製造販売を行っています。

ローツェ公式ページの2024年2月期の資料によれば、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益いずれも前年同期比を上回っており、今後ますます期待が持てる企業です。

出典:ローツェ

新光電気工業(6967)

新光電気工業は、ICチップに電源を供給しながら外部環境の保護や他のデバイスにICチップの信号を伝える半導体パッケージの領域では、世界的に評価されている企業です。

株価は2022年4月に6,000円近くをピークに2023年は一時3,000円近くまで下落しましたが、2023年5月に成長に転じており、2024年に6,000円弱で高値安定しており、これからも注目株です。

出典:新光電気工業

TOWA(6315)

京都が本社のTOWAは、公式ページによると40年前に開発した半導体樹脂封止装置「マルチプランジャシステム」が業界標準となり、世界をけん引する企業に成長しました。そのようなことから売上の8割以上が海外顧客という構成です。

2023年8月以降の株価は好調で、半導体の独自技術を所有していることから、半導体市場の広がりに比例して株価上昇が期待できます。

出典:Yahoo!ファイナンス「TOWA」