日本の半導体企業の売上上位は

日本の半導体企業の売上ランキングを紹介します。中国のCINNO Researchが2023年上半期の半導体装置企業の売上額ランキングを発表しました。世界第1位はオランダのASML社でした。そして日本企業は3位の東京エレクトロンをはじめ、TOP10に5社がランクインしました。

出典:2023年上半期・半導体売上高ランキング

1位:東京エレクトロン(8035)

1位の東京エレクトロンは、1963年に設立され、半導体製造装置事業として日本の半導体業界をけん引しました。

特に半導体の複雑化、多様化の中で重要なのはパターニング工程と呼ばれ、成膜、リソグラフィ、エッチング、洗浄の4連続工程がありますが、4連続工程に装置を持つ唯一の会社として世界中からの高いニーズがあります。

2位:アドバンテスト(6857)

2位のアドバンテストは、1954年に設立され、常に時代の最先端をリードしつつ世界最高水準のソリューション・製品開発力と技術サポート力が強みです。

SoCやメモリなど半導体のテスト工程に特化した製品が多く、その分野での強いニーズを持っています。半導体業界では近年小型で強力なデバイスの需要が伸びている昨今にも対応し、量産試験にも対応した製品を開発しています。

3位:SCREENホールディングス(7735)

3位のSCREENホールディングスは、1943年に設立した企業で、国内に8つの事業所、海外にはアジア、オセアニア、北米、ヨーロッパに数多くの拠点を持っています。

ウェハーを洗浄する機器については世界でも高いシェアを持ち、多種多様な機器を開発しています。ほかにも感光剤の塗布と現像を行うコータ・デベロッパーや熱処理装置も手がけています。

4位:日立ハイテク(8036)

4位の日立ハイテクは、1947年設立の日之出商会として設立されたのち、日立グループの企業として2001年に再編されました。

半導体製造装置としては計測装置、検査装置、エッジング装置、成分分析を手掛けています。親会社である日立グループとの連携を図りながら、サステナビリティ宣言2030に向けた中期経営戦略を手掛けます。

5位:ディスコ(6146)

5位のディスコは、1937年にビトリファイド研削砥石の製造と販売を目的として創業した後に、超極薄40ミクロンレジノイド切断砥石の開発に成功します。

切断・砥石の分野を得意分野として企業成長し続け、現在はダイヤモンドワイヤーソに代わるレーザー照射による半導体のウエハー化を実現する機器などを製造販売しています。