ワンタイムパスワードのメリット
ワンタイムパスワードのメリットは、軽微な負担でセキュリティを強化できることとパスワード流出のリスクを軽減できることです。それぞれの内容を見てみましょう。
軽微なユーザー負担でセキュリティを強化できる
1つ目のメリットはユーザー負担をあまり増やさずにセキュリティ強化ができることです。情報社会で恐れるべきリスクの一つが個人情報や資産の流出です。
ワンタイムパスワードを使用すると、ユーザーがログインするとき、サーバからメールやSMSで送られてくる英数字を指定されたフォームに入力するだけで本人認証できます。パスワードを定期的に変える必要もないため便利です。
パスワード流出のリスクを軽減できる
2つ目のメリットはパスワード流出のリスクを軽減できることです。IDと一般的なパスワード認証のみで本人確認をする場合、IDとパスワードが流出してしまえば、簡単に本人認証を突破できます。
IDやパスワードが流出してしまったとき、ワンタイムパスワードは最後の防壁となって個人情報や資産を守ってくれます。
ワンタイムパスワードのデメリット
ワンタイムパスワードはとても便利な仕組みです。しかし、全くデメリットがないわけではありません。ここからは2つのデメリットについて解説します。
ウイルス感染による情報漏洩
1つ目のデメリットはウイルス感染による情報漏洩です。使用しているパソコンやスマートフォンがウイルスに感染していると、ワンタイムパスワードの情報すら流出してしまいます。
実際、ウイルスによってパソコンのブラウザが乗っ取られ、情報を抜き取られるケースが出ています。ゆうちょ銀行のサイトにワンタイムパスワードを悪用した事例があるので非常に参考になります。出典:ゆうちょ銀行
処理が面倒で不便を感じる
2つ目のデメリットは処理が面倒で不便に感じることです。IDとパスワードを入力した後でワンタイムパスワードの手続きを求められると、正直、面倒に感じるかもしれません。しかし、自分の大切な情報や資産を守るためですので、面倒に思わず指示に従った方がよいでしょう。