閃輝暗点とは何か?

閃輝暗点は、偏頭痛に関連した症状の1つで、症状を知らない方にはまるで幻覚のように見えるでしょう。普段の生活の中で、前触れもなく、視野の中にギザギザやキラキラなどの光の輪が見え、その輪などが次第に広がって暗くなるというのが閃輝暗点の症状の1つです。不思議なことに、閃輝暗点の症状が現れる方は、同じ模様が見える方が多いと言われています。この閃輝暗点は長くても数十分ほどで消えますが、その症状が治まると同時に偏頭痛が起こるケースが多いです。

またこの症状は若い人に多く、年を経るごとに減っていくと言われています。そもそも閃輝暗点は、脳の視覚を司る中枢の欠陥と言われているので、閃輝暗点自体の症状への対処法はありません。ちなみに、閃輝暗点の後に頭痛が起こらない場合は、後述もしますが、重大疾患が隠れている可能性が高いです。以下に、閃輝暗点の後に偏頭痛が起こる場合の予防法もご紹介します。ただ、あくまでも応急処置なので、頭痛を根本的に改善したいなら、専門医院を受診してください。

出典:しみず脳神経外科クリニック

予防法:ストレスを溜めないようにする

偏頭痛に限ったことではないですが、強いストレスが頭痛の引き金になるケースも多いです。例えば、偏頭痛だけでなく、緊張型頭痛も疲労やストレスが原因と言われています。ただ、通常の生活でストレスを溜めないようにするのは大変です。そのため、対処法としては、溜まったストレスを減らすことを心がけてみましょう。ゆっくりと入浴でリラックスしたり、アロマを焚いて香りを楽しんだりなど、自分なりのストレス解消方法を見つけてみてください。

予防法:首周りのストレッチ

パソコン作業で疲れた場合などは、椅子の上で首回りのストレッチをする習慣を身に付けると良いでしょう。ストレッチで首の筋肉がほぐれることで、血管の収縮や拡張を防ぎ、スムーズに血液が流れていきます。また、首だけでなく肩や肩甲骨のストレッチをすると、ストレスも解消されて一石二鳥です。

閃輝暗点の後に頭痛がない場合は危険?

閃輝暗点は頭痛の前触れのようなものですが、閃輝暗点の後に、偏頭痛などの頭痛が起こらない時は別の意味で危険です。なぜなら、脳梗塞や脳腫瘍などの重篤な疾患が隠れている可能性が高いからです。閃輝暗点は、偏頭痛の前兆とも言えますが、これがないと言うことは、偏頭痛以外の症状が起きている可能性があります。そのため、閃輝暗点の後に頭痛が来ない場合は、すぐに医院を受診し、MRIやCTなどの検査を受けましょう。閃輝暗点を端的に言えば、偏頭痛の予兆であり、かつ、他の重篤な疾患の見極めもできる症状と言えます。

出典:横濱もえぎ野クリニック