資産運用の種類別解説7選
資産運用にはローリスクからハイリスクまで、さまざまな種類があります。もちろんリターンや扱うものも変わってきます。今回はよく取り扱われる7種の資産運用法について解説いたします。
個人向け国債
定期預金同様に元本割れリスクはありませんが、こちらは国が発行するものですので安全性はさらに高まり、購入上限額の規定もありません。しかし、ノーリスクな分、定期預金と同じくリターンもわずかです。
国債として新窓販国債もありますが、こちらは中途換金時に元本割れリスクがあります。どちらの国債でも、購入を思い立ったらすぐに買えるものではないため、国債の申込日と発行日を確認する必要があります。
先物取引
先物取引は投資でも行われます。金や原油などの資源や世界で使われる農作物に対し、取引開始時から値が上がるのか下がるのか、将来を予測して『売買権利』を購入します。ただの権利購入であるため、現物を家に置いて取引をするわけではありません。
値段が上がるか下がるかというゲーム感覚でも取引ができますが、仕組みや世界情勢がよくわからないうちからレバレッジと呼ばれる実際の資産より多くの取引をしてしまうと、大赤字になってしまいがちです。
FX
FXは先物取引の外貨バージョンです。レバレッジが存在し、使い方を誤ると大赤字になるのも、投資でも行われているのもまったく同じです。先物取引より世界情勢の影響を受けやすく、主要人物の発言一つで値段が大きく変わったり、リーマンショックのような事態で劇的な変化があったり、先物取引より当たればリターンは大きいですがリスクも高いです。
投資でなくFXで資産運用をするのであれば、レバレッジはかけないのがベターです。
投資信託
投資信託は、資産運用のプロにお任せしての株式投資をお願いするものです。そのため、株式投資の知識に疎くとも、資産さえあれば比較的大きなリターンを得ることも夢ではない資産運用方法です。
しかしながら、プロにお願いするにあたり手数料は個人でやる以上にかかりますし、腕の悪い投資家に任せてしまうと同じリスクと手数料でもリターンが異なってしまいます。また、1つの銘柄で資産運用をしないため分散した投資でリスク低減はしていますが、リーマンショックのような事態にはプロでも対処できず大赤字になる場合もあります。
株式投資
投資信託を個人でやれるのが、株式投資です。先物取引やFX同様に知識や経験がものを言いますが、ほとんど値段の変動がない株に投資をして「株主優待」をしている企業からは優待を受けることができるのも、株式投資のメリットです。
ただ、分散して投資せずに資産を一極集中して運用してしまうと、もしその企業が倒産したら一瞬で全資産が消し飛ぶリスクもあります。ちなみに、現在は電子化されているため、昔のような株券はありません。
不動産投資
マンションやアパートの大家となり、貸主となって家賃収入を得るのが不動産投資です。何も既存の不動産がある必要はなく、ローンを組んで貸すための不動産を建ててもいいのです。ローンや固定資産税などの支払総額よりも家賃収入が上回るのであれば、投資は成功です。
賃貸の住宅に住んだことがある、また状況を何となく知っているのであればデメリットが浮き彫りになるのですが、空室であると当然家賃収入は得られません。空室を埋めるために家賃を下げれば入居者はいるかもしれませんが、予定より収入減となります。また、経年劣化により修繕が必要になりますし不動産の価値も下がるため、既に持っている不動産を運用に回した方が安全でしょう。
J-REIT
J-REITは投資信託と不動産投資が合わさったような資産運用方法です。投資信託では株式投資をプロにお願いしますが、J-REITでは不動産投資をプロにお願いします。
デメリットはやはり、プロにお願いする分の手数料がかかってしまうことと、1つの物件に大家が複数人いる状態になるため不動産が実際の所有物にならないことが挙げられます。分散して投資するとはいえ、不動産投資のデメリットも受けることになるため、投資先をうまく見極めてもらえる投資家に当たらないと厳しい運用になってしまいます。