脇汗は止めても大丈夫なのか?

暑い時期や緊張した時、脇汗を止めることができたらと思っている人も多いのではないでしょうか。汗を止めるというと弊害がありそうですが、実は脇汗自体は汗のごく一部であり、止めてしまっても特に弊害はありません。脇汗を止めた場合には、他の部位の汗や尿として排出されます。

“脇汗は、実は、体全体から出る汗のわずか1%。非常に少ないので、汗の役割である体温調整等に影響はありません。脇で止めた汗は、尿や身体の他の部位の汗として排出されるため、特定の部位の汗が増えてしまったりすることもありません。”

引用:LION Ban
https://www.banbanban.jp/article/qanda/

脇汗の原因や病気の可能性は?

精神的な原因

ストレスや不安を感じると交感神経が活発となり、汗をかきます。面接やプレゼンでの緊張といった精神的な原因は脇汗の原因の一つです。

生活習慣の乱れ

食生活

高脂質・高タンパクな食事が続いたり、刺激の強いものを食べると脇汗が増えたり、脇汗の匂いが強くなることがあります。

運動不足

運動不足だと全身が汗をかきにくい体質となってしまいます。そのため、ちょっと体温が上がっただけでも脇汗だけかくようになってしまうといわれています。

睡眠不足

睡眠の質が悪いと交感神経が活発となり、脇汗の原因となります。

遺伝

汗の量や臭いには汗腺が関係していますが、この汗腺の量は人によって違い、両親や祖父母からの遺伝も関係しているといわれています。

病気の可能性

自律神経失調症

交感神経と副交感神経のバランスが悪くなることで、体に様々な不調が現れる病気です。多汗も症状の一つですが、汗をかく部位は人によって違います。

糖尿病

高血糖状態が続くと自律神経にも異常をきたし、結果として大量に汗をかく場合があります。特に普通汗をかきにくい部分の発汗量が増え、汗の臭いが甘酸っぱいものになるのが特徴です。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺ホルモンの分泌が多量になる病気で、食欲増進するにも関わらず体重が減り、動悸が激しくなるといった症状の他に、多汗があります。この場合、脇汗だけでなく全身に多量の汗をかくようになるのが特徴です。

更年期障害

ホルモンバランスの乱れによって起こるものであり、閉経期の女性に多いと言われてはいますが、若い人や男性にも起こります。症状として多汗がありますが、特に首から上の汗が気になることが多いようです。