純金積立がどのようなものか解説

金の投資は、一般的なイメージとして金貨や延べ棒などの現物を所有し、必要な時に売却する方法です。それとは別に純金積立と呼ばれる投資方法があります。初心者が金の投資をするのに最適といわれている純金積立にはどのようなものがあるのか、特徴とメリット、デメリットを解説します。

純金積立の特徴は?他の投資商品との違い

純金積立とは金の積立会社と契約をして毎月決まった金額を積み立てて金の購入に充てる投資方法です。金相場は日々上下しますが、金の量で買うのではなく、一定の金額に該当する金を購入する方法を用いるので、価格変動のリスクが抑えられる特徴があります。純金積立を行う際には、利用者名義で保管する特定保管と、積立会社名義で保管し、請求する権利を利用者が持つ消費寄託の2種類があります。

純金積立のメリット

純金積立にはいくつかのメリットがあります。詳しく解説していきましょう。

少額からの投資が可能

純金積立は少額から金の投資ができます。従来の現物の金の売買を行なう投資方法では、2024年6月10日現在1グラム12,689円するため100gの金を購入しようとすると127万円程度が必要です。しかし、純金積み立ては1,000円程度から毎月積み立てて行うので少額から投資できます。

スポット取引も可能

毎月の積立以外にもスポット取引と呼ばれる単発で少額の金を購入することができるので、比較的柔軟な資産運用が可能です。

金の管理が不要

純金積立では、現物を手元に置くわけではなく取り扱っている企業が預かっているので、自分で管理をすることなく、盗難や紛失の恐れがありません。

現物化も可能なところがある

純金積立を行っている企業の中には、積立解約時に金の現物として引き取ることも可能です。

スポット取引も可能

毎月の積立以外にもスポット取引と呼ばれる単発で少額の金を購入することができるので、比較的柔軟な資産運用が可能です。

純金積立のデメリット

純金積立のデメリット・注意点にはどのようなものがあるでしょう。詳しく解説します。

手数料がかかる

純金積立のデメリットは手数料がかかることです。取り扱い企業により手数料の違いはありますが、多くの場合は、買付時に手数料がかかってしまいます。

インカムゲインはなし

金取引全般に関係しますが、金を保有していても配当や利息といったインカムゲインは発生しません。

積立会社が倒産した場合のリスク

金そのものは株などの他の投資商品と比べてリスクが少ないのですが、純金積立は現物を積立を依頼している会社に預けて行なっているため、その会社が倒産した場合にリスクが発生します。特に積立会社に金の所有権を移転させて、請求する権利を持つ消費寄託制度をとっている場合は、積立会社が倒産すると、積立た金が戻ってくる保証がありません。