今後も電気料金や食品は値上げ傾向にある
定額減税によって、手取りの金額は増えますが、すぐに生活が楽になるかというと疑問に感じる方も多いかもしれません。その理由として、今後も電気料金や食品の値上げがあり、家計が圧迫されるという危機感です。減税されて手取りが増えても、物価が上がり出費が増えれば、負担はあまり変わらないと考えられます。この記事では電気料金や食品が値上げ傾向の理由を紹介します。
電気料金の値上げの理由
これから夏になり、今年も猛暑になることが予想されます。熱中症など命に関わる事態にならないためにも、エアコンなどを使い安全に暮らすことが重要です。定額減税もあり、手取りが増えることを喜ぶ一方で、電気料金の値上げがあります。
電気料金が値上げになる理由には様々なものがあります。
政府が実施していた電気・ガス価格激変緩和対策事業は、電気や都市ガスの料金の値上がりにより、小売店や家計に生じる負担を緩和することを目的に実施されていました。この事業は2024年5月分までの料金まで適用されましたが、6月からは適用されません。コロナの規制もすでに緩和され、観光客なども増えたことで様々な場面での電力需要も増えました。そして海外情勢や円安などの様々な要因で電気を作るための燃料の仕入れ価格も上昇しています。
これらの要因により、電力会社各社も電気の調達コストが上がりました。その結果、契約している家庭の電気料金も値上げの傾向にあるのです。
食品の値上げの理由
電気料金だけでなく、食品の値上げも続いています。スーパー等で買い物をするときに、以前よりも野菜など、様々な食品が高くなったことを実感されている方も多いのではないでしょうか。
2024年5月には417品目の食品の値上げがありました。そして2024年6月には614品目の食品が値上げとなりました。この2ヶ月でも約1,000品目の食品が値上げしたこととなり、家計の負担に直結している現状です。
食品の値上げの要因の1つに円安があります。円安になれば輸入するためのコストも高まり、作物を育て食品を作るための様々な費用の負担も増加します。そのため、各会社や小売店のコストも高まり、食品の値上げという形になってしまいます。
今後は更に猛暑や豪雨、干ばつなど異常気象の影響も懸念されます。このようなことから、現在の状況が続けば、食品の値上げも続く可能性が高いと考えられます。