履歴書から削除された項目
厚生労働省が公開している履歴書のテンプレートは、過去のものと比べて大きく変わっています。男女の記入欄は空欄になっており、性別の記入は任意形式です。性別によって採用を差別されることへの問題提起や、トランスジェンダーの団体を中心にした1万人を超える署名を集めた活動によって、時代に合わせた形式に変化しています。
また、以下の4項目も削除されています。
- 配偶者
- 通勤時間
- 配偶者の扶養義務
- 扶養家族数(配偶者を除く)
なお、JIS規格のテンプレートならば、上記の記入欄は存在します。企業によってはJIS規格の履歴書を採用している場合があるため、状況に合わせたテンプレートで履歴書を作成しましょう。
履歴書の変化点2点
履歴書の今と昔の違いを2つ解説します。
- 種類の多さ
- 手書き・パソコンの選択肢
順番に見ていきましょう。
種類の多さ
履歴書の種類は時代と共に増えてきました。以前はJIS規格の履歴書がメインとして扱われていましたが、2024年時点では以下のような履歴書が存在します。
- 中途採用者向けの履歴書
- 新卒・第二新卒者向けの履歴書
- パート・アルバイト応募用の履歴書
- 資格・免許に特化した履歴書
- 志望動機や自己PRに特化した履歴書
自分の状況や希望する業界に適したテンプレートを活用すれば、転職は成功しやすくなります。また、マイナビ転職のような大手求人サイトでは、職種ごとに特化した職務経歴書のサンプルが閲覧可能です。履歴書の書き方に悩んでしまう人は、求人サイトのサンプルを参考にしましょう。
手書き・パソコンの選択肢
履歴書の作成方法を、手書きかパソコンから選べるのは大きな変化です。手書きは転職者の人柄や性質が伝わりやすいメリットがありますが、ミスを修正しにくいデメリットもあります。パソコンで作成すれば、テンプレートを利用して大幅な時間短縮が可能です。一度作成した履歴書を残しておけば、複数の企業へ応募する際に再利用できます。
パソコンでの履歴書作成はお手軽ですが、手書きを指定する企業もあります。履歴書を作成するときは、応募企業に形式を確認しましょう。
まとめ
この記事では、今と昔の履歴書の移り変わりを解説しました。2024年時点では、昔と比べて以下のような変化点があります。
- 通勤時間の削除
- 性別記入の任意化
- 扶養家族や配偶者の情報の削除
- 履歴書の種類の増加
- 手書きかパソコンの作成方法選択
履歴書の書き方は年齢や企業、業界などで変わります。重要なのは、自分の強みを伝えられる書き方です。企業のメリットに関わる情報でなければ、相手側から注目してもらえません。状況に合う履歴書を作成し、就職を成功させましょう。