過去10年のビットコインの暴落と上昇について解説
ビットコインは2024年に価格が1,000万円を突破し、話題になりました。この記事では過去10年を振り返り、ビットコインの暴落と上昇について解説します。
2014年:Mt.Goxの閉鎖
2013年には1BTCが約12万円まで上がったこともありましたが、2014年には暗号資産取引所のMt.Goxが取引所を閉鎖しました。ハッキング被害を受けて85万ビットコイン(当時の価格で400万ドル相当)が盗まれる事件があったためです。この事件をきっかけに18,000円台まで下落することになります。
2016年:改正資金決済法の成立と半減期
2016年5月には改正資金決済法が成立しました。大手金融機関や大手企業もブロックチェーンの技術に注目しました。7月にビットコイン2回目の半減期もあったことで、価格は約7万円まで上がり、12月には約11万円まで価格が上がりました。
2017年:CMEがビットコインの先物取引を開始
2017年12月にアメリカのCME(シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ)がビットコインの先物取引を開始しました。市場には大量の資金が流れたため、価格が200万円を突破することになります。
2018年:ビットコインバブル崩壊
2018年1月から3月にFacebook、Google、Twitterで暗号資産の広告掲載が禁止されました。それらの出来事がビットコインや暗号資産の信用低下に繋がり、価格が大幅に下落しました。
2018年12月には約58万円台まで下落しています。これはビットコインバブルの崩壊となりました。
2020年:新型コロナウイルス
2020年には新型コロナウイルスが全世界で大流行しました。WHOも「パンデミックの状態である」という発表を行いました。ビットコインは約50万円台まで下落しました。このときはビットコインだけでなく、株式など他の金融商品も下落しました。
2021年:エルサルバドルが法定通貨に
2021年はビットコインに追い風が吹いた1年になりました。テスラ社が15億ドル分のビットコインを購入し、NFTアートが高額で落札されました。そして9月には中米のエルサルバドルがビットコインを法定通貨に定めました。
世界で初めて法定通貨に定められたこともあり、ビットコインの相場は更に上昇傾向になります。1BTCが約755万円まで価値が上昇しました。
2024年:ビットコインの価格が1,000万円突破
2024年にはビットコインの価格が1,000万円を突破し、大きな話題となりました。米証券取引委員会がビットコインの現物ETFを承認したことや、半減期への期待などが重なったためと考えられています。過去最高値を更新したことで、ビットコインへの注目と期待が高まりました。