ビットコインはこんな安全化を行っていた

仮想通貨のビットコインには、さまざまな安全技術が施されているそうですが、どのような仕組みなのでしょう。ビットコインの仕組みを、初心者にもわかりやすく解説いたします。

そもそもビットコインはインターネット上でやり取りされることを主とする通貨で、単なるデータでしかありません。そのため、悪意を持った人間が介入した場合、安全化の技術がないとなす術もなく全財産を失うことにもなりかねません。そんな悪意ある人間がいてもできる限り安心できる取引ができるよう、ビットコインには3つの安全化の仕組みを取り入れていたのです。

ブロックチェーン技術

ブロックチェーン技術は、相手とビットコインで取引をするにあたり必要とされるシステムです。この技術により、あなたを含めた利用者全員の手持ちのビットコイン量や取引記録が誰でも見られる監視下に置かれ、うそ偽りがないことを確認することができるのです。世界中に、ビットコイン用の通帳を全員で見せ合い、それが嘘でないことを確かめ合えるということですね。

複数のブロック、データベース上に同じ記録を残し、別々の暗号を使って保護しているため、ブロックチェーン技術と呼ばれています。

プルーフオブワークシステム

プルーフオブワークシステムは、仮に悪人が偽造した通帳を持ち込み、ビットコインをたくさん持っているように見せかけたとしても、ブロックチェーン技術でため込まれた記録と齟齬が生まれるため、「そいつが嘘をついている」とバレてしまう悪人を閉め出すための承認システムと言えます。

ビットコインでは、取引データをため込むだけのコンピュータでブロックを保存しているわけではないため、あなた自身がブロックの保存をする一員になることもできます。これにより取引が正常であることをお互いに監視し、正常性を保ち続けられるのです。

マイニング

マイニングは、ブロックチェーン技術によって作られたブロックを、プルーフオブワークシステムによって承認するまでの中に生まれるビットコインの掘削作業とも言えるものです。マイニングだけしていれば、実際にビットコインを買わなくとも、ビットコインを手にできる可能性だってあるのです。マイニングに成功すると、ビットコインがもらえるのです。

これは、ブロックチェーン技術で使われた1ブロックに使われた文字を導き出すものであり、正確な情報がブロックの中に記載されているか悪人が不正な情報をブロックとして送っていたかわかりませんので、悪人が入り込むのを防ぐためわざわざ一手間かけているのです。

その文字列を解いてしまっては無意味に思えますが、文字列をあえて解いて正確な情報であるかプルーフオブワークシステムで検証を行うことに監視体制の意味があるのです。文字列の解読方法は数学の公式のように公開されているものなので、時間をかければ誰にでも解くことができます。

おおよそ10分ほどでその文字列は解読されますが、より高性能なパソコンで挑んだ方が正解にたどり着く速度も速く、有利とされています。家庭用のノートパソコン程度では、なかなか歯が立たないのが現状です。また、どんなに性能のいいパソコンを用意しても1番に解読しないと意味がないため、マイニングは組織的に行い、報奨としてもらえるビットコインを分配するところがほとんどです。