ビットコインって安全なの？

ビットコインという仮想通貨を知っていますか。ニュースで大々的に取り扱われたこともあるので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。そんなビットコインはいったいどんなものなのか、危険ではないのか、わかりやすく解説いたします。

ビットコインは世界で認められた仮想通貨

ビットコインは日本だけでなく、パソコンやスマホがあれば利用が可能な仮想通貨です。あくまでも仮想の通貨であるため、いくらビットコインをたくさん持っていても、ビットコインが使えるお店でないと利用はできないお金です。日本はあまりビットコインになじみが深くなく、実店舗で使えるお店というのは多くないのが現実です。そのため、インターネット上で投機や海外への送金目当てに利用する方も多いのです。

ビットコインで聞いたマウントゴックス事件

日本でも大きな話題となった、マウントゴックス事件。これは簡単に言ってしまうと、ビットコインへの両替をしている銀行が現金を集め、仮想通貨であるビットコインをあなたはいくら持っているというデータが書かれている通帳を渡してくれ、またビットコインから現金への両替も行ってくれていたのです。そこが突然、現金への両替にだけ時間がかかるようになり、通帳に入れていたビットコインもお客に黙って不正に利用しただけでなく、社長の懐に入れていた横領事件です。

仮想通貨でなく日本円でお話しするのであれば、街中の銀行にある普通預金も資金運用はされていますが、銀行は今すぐ引き出すから返せと言われれば返せるだけの余力を持って運用しています。銀行の支店長や頭取が、自分の懐にお金を入れるため出金だけ何週間もかかるような銀行にしてしまった、というお話になります。

それでも安全と言えるのか

マウントゴックス事件のように、一部の悪意ある人間がいることは確かです。ですが、複数の技術により世界でも認められる安全性を確立しているのは事実です。確かに、ビットコインという仮想通貨に危惧を抱く声を上げている国や機関があるのも事実ですが、それは今あなたが持っている日本円にも絶対の安全性などないことから「100%安全」な通貨など存在しないことがわかります。

あなたが持っている日本円、本物の日本円ですか。偽札や偽コインではありませんか。偽造される危険性がある以上、日本円だって米ドルだって、世界の信用が高い通貨とはいえ100%安全とは言えないのです。それでも流通するということは、「100%の安全」は無理でもそれを補う利便性や投機性があるということです。

ビットコインと電子マネーの違いは？

ビットコインとSuicaやWebMoneyのような電子マネー。どちらも、実際に現金を持たないことに変わりはありませんが、どこが違うのでしょうか。それは、実に単純なところにあったのです。

ビットコインは価値が変わる

1BTC(ビットコイン)の価値は、日本円から米ドルに両替をするときのように、常に市場が動き続け相場が変わっています。執筆現在、1BTCはおよそ20万6千円の価値があります。1BTC買ったときにこの価値があっても、数時間後に暴落して価値が半分になっているかもしれませんし、逆に暴騰して倍の価値になっているかもしれません。ビットコインの考え方は、現実の通貨と非常によく似ているのです。