再就職手当を申請する流れ

再就職手当は、早期の再就職を促進するために設けられた制度です。雇用保険の受給資格者が離職後に再就職し、一定の条件を満たした場合に支給されます。本記事では、再就職手当を申請する流れについて、詳しく説明していきます。再就職手当の申請を考えている方は、申請の流れを理解し、スムーズに手続きを進めましょう。

①必要書類を準備する。

再就職手当を申請するためには、いくつかの必要書類を準備しなければなりません。主な書類は以下の4つです。

1. 再就職手当支給申請書
2. 採用証明書
3. 失業認定申告書
4. 雇用保険受給資格者証

この4つの書類は、ハローワークで入手できます。再就職手当支給申請書は、再就職が決まった時点で受け取りにいきましょう。採用証明書や雇用保険受給資格証は、失業手当を受給する手続きの際に手渡されます。失業認定申告書は、離職後、ハローワークで定期的に受ける失業認定の手続きの際に都度発行されます。

これらの書類を揃えることが、再就職手当申請の第一歩です。書類の準備は、再就職が決まった段階で速やかに行いましょう。

②ハローワークへ必要書類を提出する

必要書類が揃ったら、再就職日から1か月以内にハローワークに提出します。1か月を過ぎると、再就職手当の支給を受けられなくなってしまうため、注意が必要です。

ハローワークへの提出は、窓口での手続きが基本です。必要書類を持参し、再就職手当の申請である旨を伝えましょう。提出書類に漏れや誤りがないよう、十分に確認しておくことが大切です。書類に不備がなければ、担当者が書類を受理します。

③ハローワークで審査が行われる

ハローワークに申請書類が提出されると、審査が行われます。審査では、再就職手当の支給要件を満たしているかどうかが確認されます。主な支給要件は以下の通りです。

  • 雇用保険の受給資格者であること
  • 再就職先での雇用が1年以上継続することが見込まれること
  • 基本手当の支給残日数が、所定給付日数の3分の1以上であること
  • 再就職先が離職前の事業主や関連事業主でないこと
  • 審査には、通常、1か月程度の時間がかかります。審査の結果、支給要件を満たしていると判断されれば、再就職手当の支給が決定します。

    ④指定した口座へ振り込まれる

    再就職手当の支給が決定すると、申請者に再就職手当支給決定通知書が送付されます。通知書には、支給される手当の金額などが記載されています。

    再就職手当は、通知書が届いてから約1週間以内に、申請者が指定した口座に振り込まれるのが一般的です。振込が完了すれば、再就職手当の申請から支給までの一連の流れが終了します。