再就職手当の計算方法

再就職手当は、雇用保険の受給資格者が早期に再就職した場合に支給される手当です。手当の金額は、基本手当日額と支給残日数、給付率によって決まります。

再就職手当の給付率は、支給残日数が多いほど給付率が高くなります。また、基本手当日額は、離職前の賃金に基づいて算出されます。再就職手当の金額を正確に把握するためには、これらの要素を理解し、計算式に当てはめることが重要です。

再就職手当の給付率

再就職手当の給付率は、支給残日数によって決まります。給付率は以下のとおりです。

・所定給付日数の3分の2以上を残して早期に再就職した場合
→基本手当の支給残日数の 70%の額

・所定給付日数の3分の1以上を残して早期に再就職した場合
→基本手当の支給残日数の 60%の額

再就職手当は、支給残日数が多いほど給付率が高くなります。そのため、なるべく早く再就職したほうがお得です。また、所定給付日数が3分の1未満となった場合は、再就職手当が支給されなくなるため注意しましょう。

基本手当日額と支給残日数の調べ方

再就職手当の金額を計算するためには、基本手当日額と支給残日数を把握しなければいけません。基本手当日額は、離職前6か月間の平均賃金額をもとにして計算されます。所定支給日数は、雇用保険に加入していた期間によって決定されます。

基本手当日額と支給残日数が分からないという方は、ハローワークで発行される「雇用保険受給資格者証」に記載されてるため、一度確認してみましょう。


出典:再就職手当についてのリーフレット

再就職手当の計算式

再就職手当の金額は、以下の計算式で求めることができます。

再就職手当の金額 = 基本手当日額 × 支給残日数 × 給付率

前述した基本手当日額と支給残日数、給付率を当てはめて、自分の再就職手当がどれくらいの金額になるかを計算しましょう。

再就職手当の計算例

ここからは、再就職手当の具体的な計算例を見ていきます。

【計算例】
基本手当日額:4,000円
所定給付日数:90日
①支給残日数が、30日〜59日の場合は支給率が60%となります。支給残日数が30日だった場合、支給額は「4,000円×30日×60%=72,000円」です。

②支給残日数が、60日〜90日の場合は支給率が70%となります。支給残日数が80日だった場合、支給額は「4,000円×80日×70%=224,000円」です。

このように、支給残日数によって金額が大きく変わってきます。早く再就職するほど、より多くの手当がもらえることが分かるでしょう。

まとめ

再就職手当は、早期の再就職を後押しする重要な制度です。再就職手当の金額を正確に把握することで、再就職後の生活設計を立てやすくなります。基本手当日額と支給残日数、給付率を確認して、自分の再就職手当の金額を計算してみましょう。再就職手当を有効に活用して、新たなキャリアステップにつなげていきましょう。