再就職手当とは

再就職手当とは、早期に再就職した場合に支給される手当のことです。「所定給付の支給残日数が3分の1以上残っている」「再就職先で1年以上の勤務が確実であること」といった一定の条件を満たすことで、手当が支給されます。再就職手当の金額の計算式は、以下のとおりです。

基本手当日額×所定給付日数の支給残日数×60%または70%

再就職手当は、早期に再就職することを促進するためのものです。そのため、再就職までの期間が短いほど、多くの金額が支給される制度となっています。転職後に早く就職する予定の方は、上手く活用するとよいでしょう。

再就職手当のメリット

再就職手当には、いくつかのメリットがあります。ここからは、3つのメリットについて解説していきます。

まとまった金額を受け取れる

再就職手当の大きなメリットのひとつは、まとまった金額を受け取れることです。再就職手当は、再就職してから約1ヶ月半後にまとめて支給されます。

再就職するためにかかった費用を補填したり、再就職先での必要経費に充てることが可能です。また、再就職後のスキルアップや資格取得のための費用にも活用できます。まとまった金額を受け取れる再就職手当は、再就職後の生活と仕事の両面を支えてくれます。

再就職のモチベーションを維持できる

再就職手当のもうひとつの大きなメリットは、再就職に向けたモチベーションを維持しやすいことです。離職後、再就職活動を行う中で、なかなか就職先が見つからない場合、徐々にモチベーションが低下してしまうことがあります。また、失業手当の場合は、再就職をするまでの手当のため、早く就職をすると損をしたような気分になりがちです。

しかし、再就職手当は、再就職が早いほど受け取れる金額が多くなるため、早く就職しようというモチベーションが上がります。さらに、所定給付の支給残日数が3分の1以上残っていないと手当がもらえなくなるため「〇日までに就職する」といった具体的な目標にもなります。

非課税で受け取れる

再就職手当のもうひとつの魅力は、非課税で受け取れることです。一般的に、所得税や住民税は収入に応じて課税されますが、再就職手当は非課税扱いとなります。

例えば、400,000円の再就職手当を受け取った場合、仮にこれが課税対象の収入であれば、所得税と住民税を合わせて数万円程度の税金が差し引かれることになります。しかし、非課税である再就職手当では、400,000円全額を生活資金や必要経費に充てられます。非課税で受け取れる再就職手当は、再就職後の経済的な基盤を整えるうえで、大きな助けとなるでしょう。