リボ払いを理解するために重要な4つの用語

リボ払い(リボルビング払い)とは、借り入れた金額に関わらず毎月一定額を返済する支払い方法です。このことはよく知られていますが、リボ払いの解説で出てくる用語まで理解している方は少ないかもしれません。

本記事ではリボ払いで登場する「定額方式」「残高スライド方式」「支払残高」「リボ払いの手数料」について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

定額方式と残高スライド方式の違い

リボ払いの支払方法には「定額方式」と「残高スライド方式」の2種類があります。両者の違いについてみていきましょう。

定額方式

定額方式には、元金定額方式と元利定額方式の2つがあります。元金定額方式は、借りたお金である元金の支払額を一定に設定し、元金に応じて手数料が上乗せされる返済方法です。毎月着実に元金が減るため、月々の返済額が徐々に減っていく返済方法といってよいでしょう。

しかし、返済を始めた時の支払い負担が重いことや次に紹介する元利定額方式よりも月々の支払額が大きくなるというデメリットがあります。

一方、元利定額方式は毎月の支払額を一定に設定する支払い方法で、支出金額を固定できるため家計管理がしやすいというメリットがあります。

そのかわり、元金定額方式に比べて元本が減りにくく、なかなか返済が終わりにくく、金利の支払額が増えてしまうというデメリットがあるので注意しなければなりません。

残高スライド方式

残高スライド方式とは、借入金額である残高によって毎月の支払額が変化する方法です。

残高返済額
20万円以下20,000円
10万円以下10,000円
5万円以下2,000円
2万円以下1,000円

出典:三井住友カード

上記のように、残高が減るほど返済額も減少するよう設計されているのが残高スライド方式だといってよいでしょう。

ただし、残高スライド方式は残高が少なくなると返済額も減少してしまうため支払いが長期化し、かえって手数料が割高になる恐れがあります。残高が少なくなったら、繰上げ返済を利用して早めに返済すると手数料負担を減らすことができるでしょう。

支払残高

支払残高(お支払後残高・ご利用残高)とは、次回以降に支払わなければならない金額の合計額のことで、返済していない金額と読みかえることができます。支払残高に応じて手数料が計算されるため、この金額が少なくなるほど手数料額も少なくなります。

当然、支払残高が多ければ多いほど支払期間が長くなってしまうため、毎月の支払額を増やすなどして支払残高を減らして期間を短くした方がよいでしょう。

リボ払いの手数料

リボ払いの手数料は一般的なリボ払いの手数料率は15%前後ですが、カード会社によって異なります。同じカード会社であっても、カードの種類や返済方法によって異なるため、事前に確認しなければなりません。

リボ払いの手数料を減らすには、手数料計算のもととなっている元本を減らす必要があります。残高の一部を早めに返済する繰上げ返済や残高の全てを返済する一括返済を活用することで手数料負担を軽減することができるでしょう。