マイナス金利政策とはどんな政策?

マイナス金利政策と聞くと、何がマイナスになるの?と疑問に思ったことはありませんか?マイナス金利政策の意味は「当座預金の一部にマイナスの金利をつけること」です。つまり、本来ならお金を貸す側が金利をつけるのに、マイナス金利政策では借りる側が金利を付けることになり、一種のペナルティ的要素が高いです。

もっと簡単に言えば、お金を預けると普通は利子をもらえるのに、マイナス金利では逆にお金が減ってしまいます。ではなぜ、そのような政策をわざわざ取るのかと言えば、短期金利(1年以内のお金の貸し借りに使われる金利)を低く抑えることで、企業や個人がお金を借りやすくするという狙いがあります。ちなみに、マイナス金利政策は2024年3月で一旦解除されました。

出典:マイナス金利解除!住宅ローン金利や不動産価格に与える影響は? – Lnote(エルノート) Presented by 東急リバブル

マイナス金利解除からの住宅ローンへの影響

日本銀行のマイナス金利が解除されたことで、気になるのが中古マンションなどの住宅ローンへの影響です。ただ、住宅ローンに関して言えば、すぐに変動金利に影響する可能性は低く、むしろ、多くの銀行が住宅ローンの金利を当面は上げない可能性が高いです。住宅ローンには「基準金利」がありますが、ほとんどの銀行が「短期プライムレート」を基準としています。

基準金利の過去20年の動きを見てみても、日銀の政策金利が0.1%に上がった時に変動金利も上がるとの予想です。

米国のように4%や5%といった金利になる世界は、少なくとも今の日本では考えにくいです。

ただ、ネット銀行はマイナス金利政策時に金利を下げた過去があるので、マイナス金利解除で金利を上げる可能性は十分にあります。また、いくら金利が上がると言っても、アメリカなどに倣うのではなく、日銀も金融緩和をメインに政策を行っていくと言われています。

出典:東京新聞

住宅ローンの金利が上がる可能性は?

金利には固定型金利と変動型金利がありますが、住宅ローンに影響すると言われているのが固定型金利と呼ばれる長期金利です。すでに銀行の中には、長期金利の上昇傾向を受け、引き上げる動きも出ています。長期金利(固定型)は一時、0.885%(2024年4月19日時点)までアップしましたが、去年11月以来、およそ5か月ぶりの水準となりました。一方、多くの人が利用している変動型金利では、2009年1月13日以降、金利はほぼ変わっていないとの差があります。

出典:NHK 首都圏ナビ

マイナス金利政策で影響が出る分野

マイナス金利政策は住宅ローンなどにも影響を与えますが、一番影響が強い分野が「外国為替市場」「銀行の預金」「住宅ローン」「企業の資金調達」でしょう。ただ、上記でもご紹介したように、マイナス金利解除ですぐに変動型金利が上がる可能性は低いです。とは言え、もしローンを組む予定があるなら、金利の動きを確認しておけば安心して物件も探せるでしょう。