国債とは国の発行する債券

国債とは国の発行する債券のことで、法令上国債と言えば日本国債(JGB)を指します。つまり日本政府が資金を借入れする際に発行される有価証券(債券)の事です。

政府は税収入で賄えない国の支出分に対して国債を発行し投資家から資金を募ります。そして指定された国債の満期を迎えると、最初に投資した元本に利子分を加えた金額を投資家が受け取る仕組みです。

国債の種類

普通国債と財政投融資特別会計国債に区分されていて、普通国債はさらに細かく5種類に分けられます。

普通国債建設国債公共事業費、貸付金・出資金の財源調達の為に発行
特例国債(赤字国債)建設国債発行しても歳入不足とわかれば、公共事業費以外の歳出に充てる財源調達のために発行
復興債東日本大震災からの復興のために発行するもので令和7年度まで発行
脱酸素成長型経済構造移行債GX経済移行債とも呼ばれるもので、脱酸素成長型経済構造へ円滑に移行するため、先行投資を支援するために令和14年度まで発行
借換債普通国債の償還する資金を調達するために発行
財政投融資特別会計国際(財投債)財政融資資金の運用の財源に充てるために発行

国債の特徴

国債の特徴は国が発行しているので、1部の例外を除き半年に1回支払われる利子や満期時に元本の償還は国が約束するものです。国債の金利や利回りについては市場の実勢に基づいて決定されます。

個人向けに販売されている国債は、銀行や証券会社で購入できます。但し国債は常に販売しているものではなく発行スケジュールによって購入可能日が決まっているので注意しましょう。

国債の購入単位は、個人向け国債については1万円から1万円単位で、購入限度額はありません。新窓販国債については額面5万円から5万円単位での購入となりますが、1銘柄につき額面金額3億が上限です。

国債は満期まで保有する必要がなく、途中売却が可能です。さらに国債は障害者等のマル優、特別マル優制度が受けられる金融商品です。

国債と他の投資との違い

国債は債券のひとつですが、株などの他の投資と比べて安全な投資と言われています。発行体が破綻しない限り、満期まで保有すれば投資元本が返還されます。特に国債の場合は、日本国が破綻しない限り償還されるので、リスクの低い金融商品です。

株は企業の業績によって上昇や下落を繰り返しますが、国債などの債券は金利の動向により価格が上下するのが大きな違いです。

国債
メリット国が破綻しない限り元本が償還される企業の業績等の条件次第で大幅な利益が期待できる
デメリット受け取れる利息が低く、大きな利益は期待できない企業の業績次第などの要因で大幅な損失の可能性がある